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住宅ローンについて(概要編)

本コラムでは、住宅ローンについてざっくりとご説明いたします。
住宅ローンは、その名の通り住宅の購入や建築をするために金融機関から借り入れるお金のことです。
一般的に利用される住宅ローンとして、銀行など民間の金融機関が独自に取り扱う「民間ローン」、住宅金融支援機構がバックアップする「フラット35」、公的ローンである「財形住宅融資」などがあります。
1.金利タイプ
住宅ローンの金利タイプには大きく分けて『固定金利』と『変動金利』の2種類があります。
■全期間固定金利型
借入期間中、金利が一定です。金利の変動を気にせずに計画的に返済ができるのが特徴です。通常、固定金利型は、変動金利型より金利が高めに設定されています。
■変動金利型
金利が経済の状況に応じて変動します。金利が固定金利よりも低いため、利息が少なく済むことがメリットといえます。また、変動金利の場合は『5年ルール』および『125%ルール』が適用されるため、急激な金利上昇に対しても、家計の負担をある程度軽減することができます。
※5年ルール:金利が上昇しても、5年間は毎月の返済額が変わらないというルール
※125%ルール:金利が上昇しても、今までの返済額に対して125%の金額までしか上げることができないというルール
■固定金利期間選択型
一定期間は固定金利が適用される金利タイプです。例えば、最初の10年間は固定金利、その後は変動金利に移行する、といったかたちです。その後は変動金利型へ切り替えることも可能ですし、引き続き固定金利型を選択することも可能です。
2.返済方法
返済方法には、『元利均等返済』と『元金均等返済』の2つの方法があります。
■元利均等返済
元金と利息の合計額が変わらず、毎月の返済額が一定となる返済方法です。初めは利息が多く、元金が少ないですが、返済が進むにつれて元金の割合が増えていきます。
■元金均等返済
毎月の元金返済額が一定で、返済当初は一回あたりの返済額が元利均等返済に比べて大きくなる返済方法です。利息は住宅ローンの残高に応じて変動するため、初期の返済額は高いですが、返済が進むにつれて減少していきます。
3.一般的な借入条件
借入条件には、大きく『借入者に対する条件』と、『物件に対する条件』の2つがあります。
■借入者に対する条件
年収・・・借入可能額は年収に応じて決まります。一般的には年収の5~7倍程度が目安とされます。
勤続年数・・・勤続年数1年~3年以上が目安とされます。
申込時の年齢・・・満18歳~70歳未満と定められていることが多いです。
完済時年齢・・・80歳までが多いですが、金融機関によっては85歳とするところもあります。
返済負担率・・・年間返済額が年収の何パーセントかを示すもので、通常は25~35%程度が目安とされます。
自己資金の有無・・・物件価格の一部を自己資金で賄うのか、諸費用等も込みで100%以上の住宅ローンを組むのかも影響してきます。
■物件に対する条件
担保評価・・・住宅ローンでは、万が一返済ができなくなった場合に資金の回収ができるよう、購入物件を担保とすることが原則となります。その際に担保とする物件が融資額に見合う価値があるかどうかを評価するものが担保評価です。
4.申込みに必要な書類
事前審査と本審査で異なりますが、主な必要書類は下記のとおりです。
・収入証明書(源泉徴収票や確定申告書)
・本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)
・健康保険証
・住民票
・印鑑証明書(実印)
・物件の売買契約書
・銀行口座の通帳やキャッシュカードなど
5.まとめ
住宅ローンは大きな金額の借入となるため、生活費や他の支出を考慮し、将来ライフプランの変化があることも想定して、無理のない返済計画を立てることが重要です。
家づくりカウンターでは、専門家による資金シミュレーションや無料相談を受け付けております。
住宅ローンについてお悩みの際はお気軽にご相談ください。
執筆者 家づくりカウンターゆめが丘ソラトス店 香川尚子